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美容師の転職・退職
美容師の離職率はなぜ高い?4大離職理由と定着率を上げる方法とは?
2021.05.28 UP

統計データでみる美容師の離職率!

たくさんある職業の中でも離職率が高いと言われている美容師ですが、統計データを見てみると驚きの数字が記されていました。


平成28年に厚生労働省から発表された【新規短大等卒就職者の産業別離職状況】によると以下のような統計が出ています。


就業年数 離職率
~1年 30%
〜3年 50%
〜10年 92%

3年までの間に約半数が離職しているとは驚きましたが、この離職率の高さは美容師ならではの理由がありました。


美容師の4大離職理由とは?

美容師の離職率が高い4つの理由は


  • 拘束時間が長い
  • 休日が少ない
  • 賃金が低い
  • 体力・精神的なストレス

詳しく解説していきたいと思います。


拘束時間が長い

美容室の営業時間は立地条件にもよりますが、10時~19時・11時~20時などがほとんどです。休憩時間が1時間程度なので、就業時間としては至って普通です。


しかし、美容師の拘束時間はそれだけではありません。営業終了後の片付けやレジ締め、早朝や仕事後の勉強会に休日の講習会などがあり、実質の拘束時間は他の会社員に比べると非常に長いです。


業務終了後の拘束時間は、自分のための勉強として行っているため給料には反映されません。


そして「技術を習得すれば勉強会に出なくてもいいのか」と言うとそんなことはなく、後輩への指導や新しい商品の講習などで拘束時間が長い事には変わりないのです。


筆者の美容師の友人からも「終電まで勉強会」なんて話を聞くことは珍しくはありませんでした。これによって体調を崩し、離職に至るケースも少なく無いようです。


休日が少ない

美容師の休日は平均して月5~7日程度です。ほとんどの美容室が週休2日ではありません。そして、その少ない休日も講習会などで潰れてしまうことが多々あります。


最初の1年目は特に覚えることが多いので、休みはないに等しい美容室もあるようです。


夏季休暇や正月休みも3日程度の美容室が多く、まとまった休みはほとんどありません。これはお客様を第一に考えた時に「長い休みは不便であろう」という美容室の思いがあるからでしょう。


そして世間が休暇に入っている時は、美容室は稼ぎ時とも言われています。その為、土日や祝日の休みは取りづらく、他の業種の友人と合いづらい点も離職のきっかけになっているようです。


賃金が安い

美容師の平均月収は令和元年に厚生労働省によって行われた【賃金構造基本統計調査】によると、約24.5万円、ボーナスは約5万円でした。


令和元年賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)を見てみると、美容師の賃金を時給計算した場合の賃金が時給876円です。そしてスーパーのレジの時給が858円です。


国家資格を持っているにも拘わらず、美容師の賃金が低い理由を挙げます。


  • 美容室が増えすぎた
  • 低価格化が進みすぎ
  • 人口減少に伴い一店舗当たりの客数が減った

この3つの理由のため、安い賃金での雇用が増えていると言われています。


しかし専門学校を卒業し、国家資格を持っていても賃金が一般的な他職種に比べて低くいことに納得がいかない方は多く、離職率は上がっているようです。


体力・精神的なストレス

美容師と言えばテレビなどでカットしているカリスマ美容師が、カット椅子に座っているイメージが強いのではないでしょうか。


トップスタイリストともなればそうかもしれませんが、基本的に美容師は立ち仕事です。ですから、慣れるまで脚はパンパンになり、一度座ってしまったら暫く立てません。


そして「忙しくて落ち着いて昼食がとれない、休憩もない」そんな日も多いです。そこに追い打ちをかけ1日中、お客様や店長、そしてオーナーに気を遣いながらの仕事はきついものです。


そこで先輩に相談しても、帰ってくる答えは「自分もそうだった」です。同じ平日休みの美容師仲間に相談しても、やはり同じです。


ですから「いつかトップスタイリストになりたい」というようなそんな気持ちを強く持っていないと、離職に追い込まれる可能性は高いです。


離職率が低い美容室の特徴と改善方法

離職率が高いと言われている美容業会ですが、その中でも離職率の低さを誇る美容室があります。離職率の低い美容室の特徴が3つあります。


  • オーナーとスタッフのコミュニケーションがきちんと取れている
  • 福利厚生が整っている
  • オーナーがスタッフのプライベートの充実を考えている

離職率の高い美容室のオーナーは、スタイリストとしての業績を求める傾向にあります。


【指名客が多い】【月間売上が高い】など目に見える数字で評価され、スタイリストである前に一個人であることをないがしろにされてしまうのです。


そんな環境で働くスタッフは、いつしか朝から晩まで働くロボットのようになり、やりがいを感じられなくなり離職します。


筆者が以前働いていた美容室は年間20人以上が辞めていく店舗でした。オーナーが店舗に顔を出すことはほとんどなく、美容室にカメラをつけ事務所から様子を見ているだけです。


そして時々電話で店長に指示を出すのみでした。給料はきちんと払われていましたが、オーナーとスタッフの間にはほとんど接点はありませんでした。


このような環境ではお互いに信頼関係が築けるはずもなく、スタッフは些細なことで退職することになります。


スタッフとは雇用関係のみで良いと思うオーナーもいるかもしれません。しかし売上を伸ばしたいと思うのであれば、スタッフに気持ちよく働き続けてもらうことを考えなければいけません。


なぜならスタッフの入れ替わりの激しい美容室は、お客様も雰囲気を感じ通い続けてはくれないからです。


やはりオーナー自身がスタッフときちんと向き合い、スタッフの声に耳を傾ける事が離職率を下げる一番の解決方法と言えるでしょう。


辞めない人材を採用するポイント4選

率直に言うと、絶対に辞めない人材を採用することは非常に難しいです。なぜなら辞めていく理由や思いは様々だからです。


ただし採用した人材を辞めにくくするために、求人募集をする際に抑えておきたいポイントが4つあります。


  • 求人内容は最新の情報を伝える
  • 雇用する側の理念・方向性を詳しく伝える
  • メリットだけでなくデメリットも伝える
  • 実際に店舗に見学に来てもらう

この4つのポイントでより詳しく求人内容が伝われば、離職率は下がっていくでしょう。では詳しく解説していきたいと思います。


求人内容は最新の情報を伝える

求人に記載する内容は、実際の職場環境とズレがあってはいけません。よくあるのが【求人内容が数年前から更新されていない】ことです。


実際に採用され働き始めたところ、スタッフの人数や営業時間が違ったりすることもあるようです。このような違いは雇用する側には大きな問題ではないかもしれませんが、信頼性を失うことになりかねません。


信頼性を失うことは、離職率を上げてしまいますので必ず最新の情報であるか確認が必要です。


雇用する側の理念・方向性を詳しく伝える

求人募集をする際に、どんな美容室を目指しているかを明確に示しているところはどの程度あるでしょうか。


筆者が求人誌を見て面接に行った美容室で、オーナーから「いつか独立し自分でお店を持つ予定はあるか」と問われました。


独立は考えていないことを伝えると不採用でした。話を聞くと、そのオーナーは独立支援をしたかったようです。では求人誌にそのように書かれていたかというと、書かれていませんでした。


「働きながら独立するための方法を学んでもらっている」と一言、記されていれば筆者は無駄足を踏まずに済んだのです。


やはり方向性の違いはお互いに嫌な思いをし、離職に繋がってしまいます。ですから求人には方向性・理念を詳しく書く必要があります。


メリットだけでなくデメリットも伝える

物事にはメリットもあれば、デメリットもあります。どんな職種も求人を見ると条件のいい部分を強調しがちですが、これが離職に繋がっていることに気付いていない雇用主は多いようです。


そして美容室も例外ではありません。昇給制度や休日、○○手当が付くと書かれていても実際入社してみるとハードな条件付きだったなんてこともあります。


もしそういった詳細まで求人に記されていれば、その条件に納得した方が応募してくれます。そうすることで離職を防いでいく事が可能になるわけです。


しかし、知らずに入社しその後に明かされた場合、ギャップを感じてしまう方も出てきます。これが離職のきっかけになってしまうのです。


デメリットは伝えにくいですが「とてもハードですが、それに対する成果報酬は高いです」など、きちんと伝えておくことで、離職率は下がっていくでしょう。


実際に店舗に見学に来てもらう

求人を見て応募してきた方には必ず店舗の見学をおすすめしましょう。仕事内容は同じとは言え、美容室それぞれの雰囲気があります。


外から覗いてみた印象と客として来店した時の印象、そして実際にスタッフとして働く側から見る印象は大きく違います。


フロアはもちろんですが、スタッフルームを見てもらうのもいいでしょう。美容室のスタッフルームは、美容室によって広さも雰囲気も違います。


そこで働くかどうかを判断するわけではありませんが、自分が働いた時の雰囲気を想像する事ができるので、気持ちよく働くためには重要なポイントになるでしょう。


長い時間活動する場所だからこそ、最初に店舗の雰囲気を知ってもらった方が良いというわけです。


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