美容師の働き方・年収・技術
美容師で年収700万円は可能です!高年収な人、美容院の特徴を解説
2022.05.26 UP
美容師で年収700万円は可能なのか
有名サロンのトップスタイリストともなれば、年収700万円を得る事は可能でしょう。ですが、人気スタイリストとして高額所得の美容師になれる方は美容師の中でもほんの一握りです。
そのくらい難しいことなので、今まで通りに周りと同じことをやっていては年収700万円を得ることは、不可能と言えるでしょう。
【令和元年賃金構造基本統計調査】によると、美容師の平均月収は約26万円でした。そしてボーナスは約5万円です。年収にすると約317万円ですから、400万プラスにすることが大変なことは予想がつきます。
ちなみに年収700万円を達成するためには、ボーナスを無しで考えて月収約60万円稼がなければ不可能です。そして月収60万円を稼ぐためには、月間売上が約150~180万円は必要になってきます。
美容師の平均月間売上が約50万円ですから、年収700万円を目指すのであれば今すぐ行動しなければいけません。
ただし年収700万円を達成するには、技術や接客が完璧である事が前提ですので技術者なりたてでは難しいです。ある程度の知識と経験が必要になってくるので、美容師として最低限5年以上の経験はあった方が良いです。
参考:美容師の給料・平均年収は低い?時給換算した結果、ボーナスの有無を解説!
年収700万円以上稼ぐ美容師が持つ3つの特徴
そもそも美容師の年収が低いのは、価格競争に巻き込まれ人件費削減であったり、美容室が増え顧客が減っているなどの理由があげられます。
しかし、そんな中年収700万円以上を稼いでいる美容師もいます。調べて見ると3つの特徴がありました。
- ひとつの技術に特化している
- SNSやYoutubeを利用し情報発信している
- ブログをアップしている
では詳しく解説していきたいと思います。
ひとつの技術に特化している
美容室と言えばヘアに関する、ありとあらゆる技術が提供されるところです。ですが年収700万円を稼いでいる美容師は、ひとつの技術に特化し「この技術は他の誰にも負けない」ということを売りにしています。
その理由は、お客様の悩み自体がそれぞれ限定されている所にありました。
例えば「癖が強く色んな美容室で縮毛矯正をかけてもらったけどイマイチ」「今流行りのショーとカットをオーダーしたのに昔風になってしまう」「おしゃれなカラーリングをして欲しいのに伝わらない」等があります。
そんな悩みを持って美容室を探す時の検索ワードが【縮毛矯正 得意】【ショートカット 得意】【カラー 得意】です。
このように悩みが絞られているので、特化した技術を極めた方がより注目され「この美容師でなければダメ」と思ってもらえるようになります。
年収700万円を稼いでいる美容師はオールマイティーよりは、エキスパートであることが多いです。
SNSやYoutubeを利用し情報発信している
年収700万円を稼ぐには、自分の存在を知ってもらうことも重要です。より多くの方に自分をしてもらうのに有効なのが、SNSやYoutubeになります。
SNSはInstagram(インスタグラム)やTwitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)やLINE(ライン)を中心に7,975万人が現在利用しており、2022年には8,241万人に到達するであろうと言われています。
このような情報発信での集客力はウェブサイトのHPをはるかに超え、フリーランスとして働く美容師Youtuberはカット1万円を実現出来ているそうです。
他にもYoutubeでの登録者数64万人を達成している美容師の最高月間売上は、なんと350万円だそうです。
お客様の8~9割が視聴者のようです。そしてこの方はメンズのカットに特化しています。1日当たり16~17人の担当に入ることを聞くと、技術力の高さと頭の回転の速さが想像できます。
この忙しい中でも、週1~2の動画をアップしているので努力を惜しまない方なのでしょう。年収700万を稼いでいる美容師は、集客する時間も重要視しているのが分かります。
ブログをアップしている
美容師のブログと言えば経営ノウハウや技術のノウハウが多いイメージがあります。しかし最近では日常での出来事や、お客様が知らないであろう美容業界の秘密などを書くことでコアなファンを獲得しています。
SNSと少し違うのは、技術を発信する事よりも自分の考え方を発信し、自分自身のファンを増やしていこうというところです。
SNS以上にブログは人間性があらわになりやすく、少し遠い存在の美容師が近所のお兄ちゃん、お姉ちゃんに感じられたりするわけです。
この距離感を縮めることが接客業をするにあたって、どれだけ重要かを知っている美容師はブログを始めているでしょう。
「ネット上で距離感を縮めても来店しないのでは?」そんな声も聞こえてきそうですが筆者が見たことのある美容師のブログに、新幹線に乗り来店されたお客様のことが書かれていました。
悩みに悩んだお客様はブログを読み「この美容師なら」と信頼できたのだと思います。たかがブログと思うなかれ。言葉は人の心を掴むのです。
年収700万円を稼ぐ美容師は、信頼を得る技術と言葉を持ち合わせているという事になります。
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年収700万円の美容師はこんな人!
実際に年収700万円を達成した美容師の性格や考え方にも特徴がありました。
- ポジティブである
- 行動力がある
- スピード感がある
この3つを兼ね備えていないと、年収700万円を達成することは難しそうです。では詳しく解説していきたいと思います。
ポジティブである
基本的に失敗を恐れずに探求心の強い方が、高額所得者に多いです。
例えば初めてチャレンジしたことに失敗した場合、どう受け止められるかで未来は変わっていきます。
「失敗か…上手くいく方法と書かれていたのに」と思う方もいれば、「失敗か…別の方法でチャレンジしてみよう」と思う方もいます。
失敗を経験値とポジティブに受け止められることが出来れば、全ての失敗が意味を持ちます。ですが失敗をネガティブに受け止めてしまうと、怖さからチャレンジすることを辞めてしまうことになるでしょう。
結果、経験値をかさねていく事が出来ないので成功には近付けないというわけです。
年収700万円を目指すことは、ある意味無謀なチャレンジかもしれません。簡単ではないからこそ、失敗を重ねます。しかし、そこでネガティブに落ち込むくらいであればチャレンジはしないことです。
最初からハードルは高いものと考え、失敗を前提に飛び越えていく事を楽しめなくては年収700万円には到達できないようです。
行動力がある
一昔前の美容室であれば、ウェブサイトのHPやチラシ等を配り待っていればお客様は来てくれましたが、現在コンビニより数ある美容室で待っているだけでは集客できません。
最近ではSNSやYoutube、ブログなど美容師が情報発信し集客に繋げていく事も珍しくなくなってきました。
しかし「情報発信とか苦手」「自分からアピールってどうなの?」などの意見もあり、頑張って集客している感じが「ガツガツしているように見られるのでは」と思う方もいる様です。
ここで1度「自分の目標は何なのか」を考えてみましょう。年収700万円を目標にしているのであれば、自分を多くの方に知ってもらいアピールしていく事は必須です。
そうしなければ全国で約54万人いる美容師の中に埋もれてしまうでしょう。そうならないためには自分からアクションを起こす必要があるのです。
実際に行動を起こした美容師は、そこからの集客に成功しています。なぜならお客様もなりたい自分にしてくれる美容師を探しているからです。
スピード感がある
スピード感とは仕事の早さではありません。情報をいち早く収集し、お客様に提案できる状態にする早さです。
新しいヘアスタイルやカラーを提案するよりも、今までどおりが楽と思う方もいるかもしれませんがそれでは現状を変えていけないのです。
現状を脱し、年収700万円を稼いでいる美容師は美容業界のインフルエンサーとして活躍している方が多いです。
古い話になりますが、昔【メッシュ】と言えば太い金髪が主流でした。しかし数年経ち、【メッシュ】は全体的に細かく明るい色を入れる【ハイライト】と呼ばれるようになりました。
そして【ハイライト】と並び【グラデーションカラー】【バレイヤージュ】などと色んな技法が登場しました。
そんな中で注目されるのは、いち早く技術を取り入れ情報発信した美容師というわけです。地元の美容室で出来ないのであれば、電車に乗りステキなカラーを施してほしいと足を運ぶでしょう。
このようなスピード感で技術を習得し発信できる美容師が、年収700万円を稼いでいることが多いようです。
色んな年収700万円を達成した美容師を調べていて分かったことは、全ての人が「人をキレイにすることが好き」「美容師という仕事が好き」という事でした。
稼ぎたくてがむしゃらに頑張るだけでは、年収は上がりません。稼ぎたいと思えば思うほど商品や施術を無理にすすめてしまったりと、言動に表れてしまいます。
年収700万円を稼いでいる美容師はまず第一にお客様に満足してもらうことを考えています。
- ヘアスタイルで扱いづらいところはなかったか
- 興味のあるヘアスタイルやカラーはないか
- 髪や身体のコンディションはどうか
「これが売上に繋がっていくのか」と思う方もいるかもしれません。しかし、美容師は人と人としての関係が上手くいってこそ、売上に繋がっていきます。
実際に筆者が売上のことを考えずに、お客様に気持ちよく滞在してもらうことを考えて接客していた時の方が売上ははるかに上がっていきました。
自分の事を親身に考えてくれることに対し、嫌な気持ちになる方はいません。こういった小さな積み重ねが信頼関係を築き、商品を購入してくれたり、友人を紹介してくれたりするわけです。
そして、それに応えるための技術は必要不可欠になります。友人を紹介していただいても、技術が伴わなければ満足して頂くことができずに、紹介してくれたお客様にも迷惑をかける結果になってしまいます。
年収700万円を稼いでいる美容師は技術はもちろん、心もお客様に満足していただき「ありがとう」と言ってもらえることを喜びに、日々頑張っているようです。
お客様の満足を得るための努力は惜しまないという事ですね。
高年収の美容師が多い美容室の特徴
高収入の美容師が多い美容室は、やはり働く環境が良いようです。
高収入を得るための仕事はかなりハードです。それでも頑張れるのは働く環境が整っているからこそではないでしょうか。
そしてオーナーとスタッフの関係が良好なのも特徴です。全てが人間関係で築かれているものなので、条件の良さだけでは数字には繋がりません。
筆者が働いていた美容室の中に、退職者が何人も戻ってくる美容室がありました。そこはボーナスや有給休暇、社員旅行などがあり福利厚生が充実していたこともありましたが、働いた分の還元が十分にされていたのです。
歩合給が増える中の固定給で指名料も100%還元でしたので、スタッフのやる気が損なわれることもありませんでした。
では「なぜ退職したのか」というと、その美容室は就職してから勤続年数が長い方ばかりでした。イコール、居心地がとても良い美容室だったのです。
居心地の良さにこのままで良いのかと考え一度は退社するものの、やはり戻ってくる美容師が多くその居心地の良さはお客様にも伝わっていました。
スタッフが変わらない美容室には、お客様も長く通ってくれます。信頼度も高かったので商品を買って帰るお客様も多かったです。
総合して考えると高年収な美容室だから美容師が働いているのではなく、環境が整っていて美容師が長く働きたいと思うからこそ、高年収が実現できているのかもしれません。