美容師でもメイクができるお店の特徴

最近では色んな形の美容室がありますが、美容師でもメイクができるお店の特徴は以下の3つです。

• 着付けをしている
• アップ・セットをしている
• 雑誌やSNSなどの写真撮影をしている

この中でも最も高確率でメイクができるのが、雑誌やSNSなどの写真撮影を積極的にしているお店です。

最近ではインスタやFacebookで情報配信している美容室はとても多いです。

SNSが普及し、インスタなどを活用する美容室が増えたことでメイクをするチャンスが多く巡ってくるようになります。

ちなみに雑誌撮影の場合はナチュラルメイクがメインとなります。着付けをしているお店であれば和装に合うメイク、洋装のアップであればドレスに合うメイクを施します。

そのため、着付けやアップなどがメニューにあるお店も、違ったメイクを学ぶことができます。

筆者が初めて就職したお店が、着付けやアップをする美容室でした。

入社した年から七五三のメイクなど簡単なものからチャレンジさせてもらえ、ワクワクした記憶があります。

メイクを学びたいと思い就活をしたわけではありませんが、メイクを学べたことは運が良かったと思っています。

美容師法違反にはならない？メイクをするのに資格は必要なのか

結論から伝えると、美容師がメイクをするために資格は必要ありません。

そのため、お店でメイクをして、お金をいただいても美容師法違反にはなりません。

ただし、メイクをするのに持っていなければならない資格はありませんが、文部科学省認可の団体や民間団体が実施しているメイクの資格があります。

このようなメイクの資格はメイクをしていきたい人なら、ぜひ取得しておくことをおすすめします。その理由は2つです。

• 就職に役立つ
• お客様からの信頼が得られる

メイクの技術はもちろん大事ですが、肌に施すものですからきちんとした知識はあったほうがいいですよね。

お客様に何か質問された時、自信なくあいまいな答えをするよりも的確なアドバイスが出来た方がスマートな感じがしませんか。

絶対に必要という訳ではありませんが、自信をもってメイクの仕事をする為にも資格を取っておくと良いかもしれません。

メイクの技術を身につけたい美容師におすすめの資格や講習

メイク関連の資格は、インターネットで検索してみると驚くほどたくさんあります。「何を受験したらいいのか、わからない」なんていう人も多いはずです。

そこで、ここでは美容師がメイクに関わるお仕事をするために、おすすめな資格を4つ紹介していきたいと思います。

さらに、資格を取るためだけでなく、自分の知識のレベルアップも出来る講習も調べてみました。

広い業界で活躍したいなら【日本メイクアップ技術検定】

日本メイクアップ技術検定は社団法人JMAが認定・実施している検定で、最終的には世界で通用するメイクアップアーティストを育てる目的で行われています。

世界と言われると大げさな感じがしてしまいますが、スキンケアからメイクの基礎知識、そしてフルメイクの技術力や知識を認定するため、色んな分野で役立ちます。

メイクアップ関連会社・化粧品メーカー・テレビ業界・モデルなどのショーのヘアメイクを担当している人たちのほとんどが、持っている資格でもあります。

	受験料（税込）	内容
1級	13,200円	モデルの悩みや要望に沿って、イメージメイク技術を審査
2級	8,580円	スキンケアからフルメイクアップの過程と仕上がりを審査
3級	8,580円	スキンケアからベースメイクアップと、チーク・ハイライト・ローライトまでの基本技術の過程と仕上がりを審査

参照元：一般社団法人JMA

のちに広い分野での活躍を考えている人は、ぜひ持っておきたい資格ですね。

日本メイクアップ技術検定試験　各級対策セミナー

このセミナーは動画で受講できます。視聴回数制限はなく30日間、5,500円で受講できるのも魅力です。

自分のタイミングで観たいときに何度でも観れるので、講習に行く時間が無い人にも最適です。

まずはお客様にアドバイス【日本メイクアップ知識検定試験】

2020年4月1日にメイクアップアドバイザー検定試験から名称変更し、日本メイクアップ知識検定試験になりました。

メイク・スキンケア・顔分析・色彩・皮膚などの基礎知識（ベーシック）から、メイクアップの修正などの応用知識（アドバンス）までを2段階で試験していきます。

美容室で働いている人であれば、お客様の肌の悩みを聞きながらアドバイスをすることもあるでしょう。そんな時に基礎知識から応用知識まであると非常に役立ちます。

受験料（税込）	内容
6,380円	メイクアップ知識力を試すマークシート形式の筆記試験

参照元：一般社団法人JMA

筆記試験のみなので、メイク実践の経験が浅くても気楽に受けられるのでおすすめです。

日本メイクアップ知識検定試験　ベーシック・アドバンス対策講座

この講座は検定を受けない人でも、ぜひ受講しておきたい内容です。この講座を観るだけで得られる知識がたくさんあります。

• スキンケア理論、スキンケア化粧品の知識
• メイクアップ理論、メイクアップ化粧品の知識
• メイクブラシの知識
• メイクアップと色彩関係や配色の知識
• 皮膚知識
• 顔分析が理解できるようになり、バランスのいいメイクができるようになる

これだけの情報が30日間、5,500円で何度でも観られます。これからの仕事に役立つことは間違いなさそうですね。

幅広い知識で自信を持ちたいなら【日本化粧品検定】

日本化粧品検定は、日本化粧品協会が認定・実施している検定で、化粧品・美容に関する知識のレベルアップともと広める事を目的にしています。

化粧品の知識のみでなく、美容皮膚科学や美容に関する法律まで幅広く学べるのも、この検定の特徴です。

美容室でも化粧品を扱うことが増えてきた今、こういった知識は持っていた方がお客様にもアプローチしやすくなるでしょう。

	受験料（税込）	内容
1級	13,200円	化粧品の中身（成分など）まで理解し、活用法を提案できる、化粧品の専門家としての知識を問います。
2級	6,600円	化粧品やメイク方法だけでなく、紫外線・食事・運動・睡眠など美肌に影響を与える要因についての基礎知識を問います。
3級	無料	間違えがちな化粧品や美容の知識を問います。

参照元：日本化粧品検定協会

3級は20問/20分で無料で受けられます。今、自分の持っている知識を試すために受けてみるのもおすすめです。

日本化粧品検定　認定スクール

こちらでの講習は対面式・通信が選べ、対面のスクールも多数あります。

「大人数で受ける講習は苦手…。詳しく質問しながら受講したい」そんな人にはマンツーマンでの受講も可能です。

受講する講習によって費用も時間も違いますが、自分にあったスタイルで受講できるのは魅力です。

お客様の心も満たしたいなら【メイクセラピー検定】

メイクセラピーと聞いてピンとこない人も多いのではないでしょうか。こちらの検定は外見の美しさというよりはメンタルサポートを目的としています。

「メイクの資格が知りたいのにメンタル？」と思われたかもしれませんね。

筆者自身が美容師として働いていて感じるのは、お客様は日頃の疲れを癒しに来ている方も多いということです。

例えば帰り際の「あー、今日も気持ちよかった」こんな一言を聴くことが多いからです。

もしかしたら気持ちがへこんで、気分転換に美容室なんて事もあるかもしれません。

そんな時にヘアスタイルももちろんですが、ポイントメイクを少し施すだけで心も元気になって笑顔で帰ってくれたら嬉しいですよね。

美容師として、頑張ってきて良かったなと思えるはずです。

	受験料（税込）	内容
特級	13,200円 （認定講座受講料58,300円）	プロのメイクセラピストとして活躍できるか。筆記+実技（オーダーカウンセリング～メイク）
1級	11,000円	関連業界でのメイクセラピーを活用できるか。筆記+実技（オーダーメイク）
2級	8,800円	関連業界のセカンド・ライセンスとして活用できるか。筆記+実技（オーダーメイク）
準2級	5,500円	メイクセラピーの概要を理解したセルフメイクができるか。筆記+実技（セルフメイク画像提出）
3級	オンライン：3,300円 郵送試験：5,500円	メイクセラピーの概要が理解できるか。筆記のみ

参照元：メイクセラピー検定

興味のある人は、ぜひ公式HPを覗いてみて下さい。今までと違った接客ができるようになるかもしれませんよ。

メイクセラピー検定対策講座

こちらでの講習は大きく分けて4種類あります。

• eラーニング講座：受講期間内の好きな時間、好きな場所でPCやスマホから受講。
• ライブ＆実技講座：1・2級受験者対象。相モデルでメイク・講師による試験のポイント解説。
• 通信講座：DVD・添削問題など試験対策に最適な教材。課題提出で講師から添削指導が受けられる。
• 認定スクール：確実に資格を取りたい人におすすめのスクール。スクール内で試験対策・試験も受けられる。

講習の種類によって費用も変わってきますが、自分に合うものをじっくり選ぶのが資格取得への近道となります。

美容師になってからメイクの仕事をしたい方が歩むべきキャリアとは

キャリアと聞くとなんだかとても大変な感じがしてしまいますが、経験値という意味で少し気楽に考えてみると良いと思います。

例えば、シャンプー後に取れてしまった額のファンデーションを直してあげる。例えば、まゆげを少し整えてあげる。

これも経験値ですよね。お客様の髪ではなく顔に触れる経験をどんどんしていくと、顔に触れる怖さがなくなっていくはずです。

「顔を触るのなんて怖くない」そう思う人もいると思います。実際、私が初めてのメイクのモデルをしてくれた先輩の顔を触った時感じたのは「私と違う」でした。

自分の肌との触り心地の違いに、どう触れていいものか分からなかったのです。

講習に行ったり、資格を取ったりも先々の事を考えれば大切ですが、まずは小さな一歩を歩み続ける事が大事なんだと思います。

そして積極的にメイクを施している様子をたくさん見ましょう。見るだけでは経験値にはならないと思われがちですが『百聞は一見にしかず』と言います。

そんな経験は自信につながり、メイクをメインの仕事として活躍する日も遠くはないです。

全てがあなたのキャリアになり、いつか役に立つ日がくるでしょう。