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美容師の働き方・年収・技術
美容師の給料明細を徹底比較!給料が高い美容室の仕組みも解説!
2021.10.25 UP

美容師の初任給・給料システムを解説

美容師の初任給は、基本的に固定給で12.5~16万円前後と言われています。入社時点では任される仕事も多くないので給料も低く、仕事ができるようになってくると【能力給】がプラスされていきます。


現在では美容師は勤続年数で昇給することはほとんどなく、【技術手当】【役職手当】【店販】【指名】【歩合】の5つの要素によって昇給していきます。


賞与はほとんどなく、年間での平均が6万円と言われています。全く出ない美容室もあるので、少しでも支給されるのは有難いことかもしれません。


スタイリストになると、多くの美容室で歩合制が取り入れられ昇給していきます。歩合制のシステムは2つに分けられます。


一部歩合制

社員として雇用されている場合、最低保証として支払われる固定給に歩合給がプラスされます。


労働基準法に従い、各地域の最低賃金と就労時間と勤務日数の3条件で最低保証額が決められます。


現在、最低保証額の平均が20万円と言われていますが、経営者がマイナスにならずに従業員に20万円の給料を支払うには約3倍の60万円の売上が理想的と考えています。


したがって月間売上60万円迄は歩合給がプラスされず、61万円以降に歩合給が付いてくるケースが多いようです。


計算の仕方は美容室にもよりますが、最低売上を超えた分の金額を歩合計算する場合と、総額で歩合計算する場合があります。


  • 月間70万円の売上…60万を超えた10万円のうちの2%(2万円)が上乗せされて支払われる
  • 月間70万円の売上…売上60万円を超えた場合に総額70万円で歩合計算し、30%(21万円)が支払われる

このように美容室の歩合の割合や、計算方法によって給料が変わってきます。


完全歩合制

完全歩合制の場合、給料ではなく報酬と言った方が分かりやすいでしょう。


完全歩合制で働く美容師は、フリーランスとして業務委託や面貸しといった形で働くことになります。フリーランスは労働基準法が適応されませんが、就業時間や勤務日数が自由に決められるということで現在人気のある働き方です。


歩合の割合は美容室ごとに異なりますが、30~50%が相場のようです。例えば月間売上70万円の場合、21~35万円が報酬となります。


収入の保証はありませんが頑張って働いた分が収入になるので、雇用での収入に満足できない方に向いています。


美容師の平均年収はどのくらい?役職や勤続年数によって違いも

キャリア 勤続年数 年収
アシスタント 1~2年 150~180万円
ジュニアスタイリスト 2~3年 180~200万円
スタイリスト 3年以降 250~300万円
チーフ 6〜7年以降 300~350万円
店長 6〜7年以降 350~450万円

大型店の美容室では技術者のキャリアによって、価格や指名料が違う場合もあります。年収が高いから、施術に入るお客様が多いわけではなさそうです。


【アシスタント】


入社してから、最初に掃除や準備などの雑務から覚えていきます。雑務とは言え、スタイリストの仕事を円滑に進めるための重要な仕事です。


平均月収は12.5~15万円程度で、できる施術が増えていくと共に昇給していきます。


【ジュニアスタイリスト】


2年目以降はアシスタントの仕事が全てこなせるようになり、それと並行してカットの練習をしていきます。美容室によっては「カットモデル〇人でジュニアスタイリストデビュー」といった目標が掲げられている場合もあります。


平均月収は15~16.5万円程度ですが、練習の成果次第で施術できるお客様が増えると同時に昇給していきます。


【スタイリスト】


美容室により異なりますが、3年目以降は施術内容を選ばずに担当できるようになります。指名客も増え、アシスタントにも指示が出せヘルプしてもらうことも可能になります。


平均月収は20~25万円程度と言われていますが、技術力や接客力が高い美容師は指名してもらいやすい傾向にあるので給料も高くなります。


【チーフ】


美容室によって役職名は変わりますが、店長のフォローについたりスタッフをまとめるなど重要な役職です。


スタイリストとしての十分な経験値が必要になるのと共に、他のスタッフからの信頼性も大切になります。全てを含めて考えると6,7年以上のキャリアは必要と言えそうです。


平均月収は25~29.1万円程度ですが、客数が増えるというよりは役職手当や指名料などがアップすることで昇給しやすくなります。


【店長】


美容室の責任者として売上やスタッフの管理が主な仕事になってくるため、施術は指名客のみとなっていることが多いようです。


平均月収は29.1~37.5万円程度で、ほとんどが手当での昇給になります。


チーフと店長共に言えることですが、役職手当が3~5万円程度支払われることで年収が36~60万円アップします。スタイリストとの年収の違いは手当の違いとも言えそうです。


役職についている=顧客が多い=年収が高いというのは、必ずしもイコールではありません。売上だけが、給料に反映されるわけではないということですね。


アシスタントは給料が低い?その理由とは

美容師のアシスタントの給料が低いのは有名な話ですが、なぜアシスタントの給料が低いのでしょうか。


その理由は美容師ならではの技術に対するプライドなのではないかと思います。


美容師は様々な職業の中でも、職人気質が強い部分があります。現在では練習会や講習会などが充実し学びの場は多くなりましたが、一昔前は「見て覚える」ことが先輩からの教えでした。


このようなこともあり施術がしっかりできないうちは、高い賃金はもらえないのが美容界の常識となっていました。


しかし現在では低賃金で美容師になりたい人が減りつつあるため、美容室側も少しずつ考えが変わってきています。


実際に都内や横浜の美容室では月収18~22万円、沖縄では15万円~、北海道では18万~、大阪では20万円と、以前言われていた平均月収よりも高い美容室が多く見られます。


地域によって違いはあるものの、美容師人口が減ったことや最低賃金の見直しにより、賃金は改善されているようです。


美容師もアシスタントも必見!美容師のリアルな給料明細を徹底比較

美容師の給料は地域や役職、美容室の規模の大きさでも大きく異なります。ここでは3人の給料明細を見ながら解説していきたいと思います。


キャリア10年 店長【大阪府】

32歳で店長を務める女性の給料明細です。


  • 年収 5,153,000円
  • 基本給 265,000円
  • 役職手当 30,000円
  • 歩合給 69,000円
  • 店販・インセンティブ 64,000円

勤めている美容室は関西に10店舗を展開している大型店なだけあり、安定した高収入のようです。ボーナスはないものの、年収500万円を超えるのは美容師の平均年収を大きく上回っています。


福利厚生が充実しているのも大型店の特徴で、社会保険の加入により将来に対する安心感もあるでしょう。


しかし店長として売上管理やスタッフの教育、メンタル面のケアにプラスしてスタイリストとしての業務ですから、激務であることが想像できます。


月収に換算すると428,000円ですから、月間売上は3倍の129万円前後だと思います。客単価が平均値の6,000円の場合、25日勤務で1日当たり8人前後のお客様の施術に入っているでしょう。


ほぼ1日中接客しながら売上やスタッフの事を考えることを考慮すれば、妥当な給料だと思います。


キャリア9年 トップスタイリスト【埼玉県】

31歳でトップスタイリストとして勤めている男性の給料明細です。


  • 年収 3,900,000円
  • 基本給 270,000円
  • ボーナス 680,000円

こちらの美容室は固定給ですが、インセンティブ+αをボーナスでまとめてもらえるシステムになっています。夏と冬の2回に分けても340,000円のボーナスはかなりの高額と言えるでしょう。


年間で680,000円のボーナスを月収に換算してみると、月収326,000円前後ですので美容師の平均月収を上回ることになります。


しかしキャリア10年で店長を勤める女性と比較すると、キャリアが1年しか変わらないにも関わらず、年収1,253,000円もの違いがあります。


この違いは役職はもちろんですが、立地条件や美容室自体の規模の違いから起こるようです。


キャリア4年 スタイリスト【神奈川県】

24歳でスタイリストとして勤めている男性の給料明細です。


  • 年収 3,418,020円
  • 基本給 209,000円
  • 歩合給 58,000円
  • 業務手当 5,000円

こちらの美容室では歩合給以外にも、お店の業績の良かった月に業務手当が支給されています。歩合給売上により5~8%還元されているようです。


金額を見る限り、月間売上60万円を超えてから総売上で歩合計算されていると考えられます。この方の場合は月間売上90万円前後であることが予測できます。


ボーナスや手当が少ない美容室の場合は、売上を上げることで収益を増やすことになるので、普段から指名客を増やす工夫が必要でしょう。


しかしキャリア4年で約26万円の収入を得られるのは土地柄もそうですが、何よりもこの方の努力の結果だと思います。


年収が上がる?給料が高い美容室のしくみをご紹介!

【親切・丁寧】【早く】【キレイに】のモットーに技術を低価格で低価格で提供し、全国に730店舗以上を構える理美容室プラージュは、業界最高水準の給料体系と言われています。


まずは給料の詳細例を見てみましょう。


固定給 固定給 特別手当 休日出勤手当
スタイリスト歴3年(30代) 264,000円 87,400円 48,600円
ジュニアスタイリスト美容師歴2年(20代) 228,800円 69,080円 42,120円
アシスタント 189,200円 25,970円 34,830円

どのキャリアも他の美容室に比べ高い設定なのが分かりますよね。プラージュの給料が高い理由は徹底した、店の回転率の効率化と計算された事業展開にありました。


回転率を下げる予約、指名制は不要

意外と思う方もい多いかも知れませんが、多くの美容室で一般的なシステムとして存在する予約や指名制はお店全体の回転率を下げます。


お客様へのサービスとしては「待ち時間が無い」「いつも同じ美容師に担当してもらえる」等の大きなメリットがありますが、美容室側から見るとデメリットも大きいのです。


例えばカット45分、パーマ120分と想定し予約を入れたとします。しかし10分ほど早く終了し手が空いたとしても、次のお客様は予約の時間までは来店しません。


さらに次のお客様が予約時間に10分遅れたとしたら…。この美容師は、本来売り上げを生み出すであろう貴重な時間を20分も無駄にすることになるのです。


次に指名がないことで、より回転率が上がります。例えば手が空いて直ぐに施術に入れるが、指名のお客様よりも先に来店しているお客様が1人待っていたとします。


しかし他のスタッフが手が空いていなければ、先に来店しているお客様の施術に入らなければなりません。その間、お客様は指名したスタイリストを待つことになります。


指名のスタイリストを待っている間にも、他のスタイリストは来店するお客様がいれば順番を飛ばし施術にはいります。


指名制を導入することでお店の流れが変わり、スタイリストを指名したお客様の滞在時間が長くなるのです。


プラージュでは予約や指名制をなくすことで、回転率を上げ従業員に還元しているのでしょう。


他にも指名制がないことで、スタッフが退職しても来客数に変動がなかったり、指名の取り合いになりスタッフ同士が険悪になることも避けられます。


作業分担制で回転率を上げる

プラージュではシャンプーやカット、ブロー全ての作業が分担されています。


その理由は作業が単調化している方が回転率があがり、お客様の店内滞在時間が短くなるからです。カットに時間のかかるスタッフにカットに入ってもらうよりも、ブローに入ってもらった方が効率が良いと言った方が分かりやすいかもしれませんね。


ちなみにプラージュでのカットの時間は5分~20分と決められています。スタイリストがフル稼働することで、1時間に3~12人のカットができるわけです。


プラージュのカットが1,650円ですから、4,950~19,800円の売上になります。数字にすると一目瞭然で、カットが早いスタイリストがカットに入ったほうがお店の総売上が上がりやすいことが分かります。


徹底した作業のマニュアル化

プラージュでは閉店後の練習で、スピーディーな技術を身に付けるための練習をしています。


50種類以上ある施術やサービスが、時間内にできているか1か月に一度チェックし、試験も行っています。このような練習法を行うことでスタッフの技術力の差をなくし、誰が施術しても満足してもらえる技術力を身に付けているのでしょう。


細かなチェックをすることで作業をマニュアル化していくと、作業分担をしても常に差の少ない仕上がりになります。つまり指名しなくても、安定した仕上がりが提供される仕組みになっているのです。


美容室以外の事業展開

プラージュでは美容室以外に8つの事業を展開し、互いに支え合える仕組みを作っています。


自社ブランドのヘアケア商品の開発、製造や建設業、求人や広告会社を持つことで、安価に新店をオープンする事ができます。


このように美容室だけの仕組みで高収入が実現できているのではなく、綿密な計算によって高収入が生み出されているようです。


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