美容師の働き方・年収・技術
美容師免許の再発行の手続きの流れや、意外な落とし穴について調査!
2021.11.29 UP
美容師免許の再発行は必要なケースとは?
美容師免許は運転免許証と違い、更新する必要も持ち歩く必要もありません。
大切に保存しておけば再発行することはほとんどありませんが、再発行しなければならないケースが2つあります。
- 紛失、破損してしまった
- 名前や本籍地の変更があった(国籍も含む)
ここから詳しく、再発行の手続きについて解説していきたいと思います。
紛失した場合の美容師免許再発行の手続き
紛失しないようにと大切にしまっておいて、見つからなくなってしまうケースは意外と多いようです。
多くの方が免許証がないことに気付くのが、転職した時です。保健所に届けを出すために雇用主から免許証の提示を求められ、「あれ…どこにあったかな」と記憶を辿るものの見つからず、といったケースをよく耳にします。
特に同じ美容室で長年働いていると、その間美容師免許証が必要になることはほとんどありません。つまり存在自体忘れている方も多いということです。
しかしながら美容師免許証は働く上で、非常に大切なものになります。紛失、破損してしまった場合は速やかに再交付申請をしましょう。
急に必要になった際に再交付申請をしても、再発行されるまでに2~4週間かかるので注意が必要です。
再交付申請書を作成
美容師免許証を再発行する場合、公益財団法人 理容師美容師試験研修センターの公式HPから【免許証再交付申請書】をダウンロードしましょう。
「美容師免許『再発行』申請に関するお手続きの案内」に詳しく例が書かれているので、参考に記入していきます。
送付用封筒を用意する
送付用の封筒のサイズは指定がありませんが、長形3号もしくは長形40号であればA4サイズの申請書が3つ折りで入るのでおすすめです。
封筒の裏には氏名、郵便番号、住所を記入します。表は公益財団法人 理容師美容師試験研修センター公式HPにある「美容師免許『再発行』申請に関するお手続きの案内」から送付先の宛先を切り取り、張ると便利です。
この時に氏名や住所の変更のない場合は、「美容師名簿訂正なし」と書かれた宛先のものを選びます。
申請手数料を郵便局で払う
申請手数料は4,150円かかり、振込は【ゆうちょ銀行】のみです。
窓口を利用する場合は、払込取扱票で振り込み受領書を受け取ります。ATMの場合は、ご利用明細票を必ず持ち帰りましょう。
どちらも原本を再交付申請書の裏に貼り付ける必要があるので、気を付けてください。
郵便局の窓口で必要書類を簡易書留で送付する
郵送は必ず、郵便局窓口から簡易書留で送付します。簡易書留のお問い合わせ番号は免許証が届くまで大切に保管しておきましょう。
簡易書留の料金は封筒サイズの基本料金にプラス320円です。
簡易書留で送られてきた免許証を受け取る
簡易書留がセンターに到着し、約2~4週間で免許証は免許証再交付申請書に記入された届け先住所に届きます。
万が一届かなかった時にお問い合わせ番号で郵便物の追跡ができます。
発送日の指定は出来ないので、免許証が届いたときに留守だった場合は郵便局の保管期限内に受け取りましょう。
期限を過ぎるとセンターに返送され、再郵送費を新たに負担することになるので注意が必要です。
本籍地や氏名を変更した場合の美容師免許再発行の手続き
「引っ越に伴い本籍地が変わった」「結婚/離婚で氏名が変わった」場合などは免許証を紛失した時とは違い、登録されている情報の訂正も必要になります。
本籍地の変更手続きは、同じ都道府県内で引っ越した場合は必要ありません。
名簿訂正、免許証書換え交付申請書を作成
本籍地や氏名に変更する場合は、公益財団法人 理容師美容師試験研修センターの公式HPから【美容師 名簿訂正・免許証(免許証明書)書換え 交付申請書】をダウンロードしましょう。
「美容師免許『名簿訂正・免許書書換え交付』申請に関するお手続きの案内」に詳しく例が書かれているので、参考に記入していきます。
市町村役所で戸籍謄本を受け取る
本籍地や氏名の変更の場合には、6か月以内に発行した戸籍抄(謄)本が必要です。市町村役所で手数料が、1通450円です。
美容師免許を紛失していなければ問題はないのですが、紛失している場合は変更前の美容師名簿に記載されている本籍地や氏名の確認が取れる戸籍抄(謄)本も必要になります。
申請手数料を郵便局で払う
申請手数料は3,750円で、振込は【ゆうちょ銀行】のみです。
窓口を利用する場合は、払込取扱票で振り込み受領書を受け取ります。ATMの場合は、ご利用明細票を必ず持ち帰りましょう。
どちらも原本を再交付申請書の裏に貼り付ける必要があるので、気を付けてください。
そして2021年4月1日から女性が結婚し、名字が変わっても旧姓で免許証に記載、名簿登録する事を選択できることになりました。
それに伴い、免許証の書換えや再交付の必要がなく名簿訂正のみの場合、申請手数料はかかりません。
収入印紙を用意する
名簿訂正の事務手数料として収入印紙1,000円分を郵便局で購入し、申請書の表に貼ります。
送付用封筒を準備する
送付用の封筒のサイズは指定がありませんが、角形3号で美容師免許証が二つ折りで入ります。
申請書や旧免許証(再交付を希望する場合)は表が外側になるように折りたたみ、封筒に入れます。
封筒の裏には氏名、郵便番号、住所を記入します。表は公益財団法人 理容師美容師試験研修センター公式HPにある「美容師免許『名簿訂正・免許書書換え交付』申請に関するお手続きの案内」から送付先の宛先を切り取り、張ると便利です。
免許証の再発行がある場合は「美容師免許『再発行』申請に関するお手続きの案内」にある、再交付、名簿訂正申請ありと書かれた宛先を使用してください。
郵便局の窓口で必要書類を簡易書留で送付/受け取る
郵便局の窓口で必要書類を簡易書留で送付し、受け取るまでの流れは、紛失した場合の美容師免許再発行の手続きと同様です。
再発行の意外な落とし穴
美容師免許証の再発行手続きは、難しくはありませんが注意しておきたい点が3点あります。
- 破損や再発行後に発見した免許証は返納する
- 再発行には2~4週間かかる
- 本籍地は現住所と異なる場合がある
破損や再発行後に発見した免許証は返納する
破れたり汚れたりした免許証や、紛失したが再発行後に発見した免許証は「再発行するから必要ない」と捨ててしまう方も多いようです。
しかし、免許証を再発行しても旧免許証は返納しなければなりません。もし紛失し再発行後、免許証を発見した場合は5日以内に返納しましょう。
再発行には2~4週間かかる
免許証の再発行には2~4週間かかります。その間センターからの連絡は一切ないので、待つのみです。
免許証を再発行するときは、時間に余裕を持って申請しましょう。
本籍地は現住所と異なる場合がある
本籍地は普段は必要となることがないため、覚えていない方も多く現住所と同じと認識している方も少なくありません。
本籍地は戸籍の保存されている場所を指します。もし分からない場合は、市町村役所で住民票を取得し確認しましょう。