美容師の給与・待遇

美容師の給与待遇

美容師の収入は実力勝負

美容師の平均年収は、およそ260万円~300万円(インセンティブ除く)です。

指名料や売り上げに応じて支払われるインセンティブを加算した平均年収は300万円~350万円。

美容師にとって、インセンティブが収入を左右するため、自分で顧客を持つことができないアシスタントと、自分の顧客が持てるスタイリストでは、収入が2倍近く異なります。

年齢別美容師年収

年齢別美容師年収

参考資料:2017年 賃金構造基本統計調査を元にデータを作成(インセンティブを除く)

45歳以降で平均年収が下がる理由の一つは、『基本給は低いけれどインセンティブ率が高くなる』美容師が増えることにあります。

実力のあるトップスタイリストであれば、インセンティブ率が50%を超えることもあり、インセンティブだけで30万円を超える美容師も少なくありません。

また、他の仕事と兼業する場合も多く、美容師としての収入は減るけれども、全体的な収入は上がる美容師もいます。

美容師業界では、自分の顧客を持つことが収入に直結しますので、トップスタイリストになることがスタートラインとも言えます。

肩書で収入が大きく変わる

美容師業界で給与額アップを目指すためには、実務経験が何よりも大切です。

店舗によって呼び方は変わりますが、アシスタント・ジュニアスタイリスト・スタイリスト・トップスタイリストの順で、多くのお客様の施術に関わったことを表します。

多くのお客様を施術してきた実績は、その美容師にお客様がついていたことを表す指標となり、高い技術力を持っている証明とも言えます。

職種別平均給与額

職種別平均給与額

そのため、トップスタイリストの給与やインセンティブは高めに設定されています。

トップスタイリストの中でも、人気の「カリスマ美容師」ともなると、施術料金が市場価格の2倍、3倍に設定され、インセンティブが60%を超える場合もあります。

この他にもボーナスが支給される場合もあり、その収入は1,000万円を超えることもあります。

美容師が所得を上げるためのポイント

トップスタイリストを目指す

お客様の施術ができないうちは、自分の顧客を持つことが難しいため、物販(店販)によるインセンティブを狙うのが収入アップに直結します。

しかし、顧客の立場とすれば、アシスタントに薦められて購入する機会よりも、施術してくれているスタイリストから進められて購入する機会の方が圧倒的に多くなりますので、収入アップには繋がりません。

施術についても、ジュニアスタイリストにお願いするよりも、スタイリストにお願いしたいと考えるお客様が多く、顧客をつかんで収入を増やすためには、やはり、一段階でも上を目指すことが求められます。

受賞歴を作る

美容師は、資格を取って終わりではなく、その後も技術を磨き、発展させていく必要があります。

通常の業務でもその技術を発揮することはできますが、雇用主やお客様には技術の高さが見えにくいこともあります。

受賞歴は、それらを見える形にしてくれるものです。

全日本美容技術選手権大会(http://www.biyo.or.jp/competition/)や、Japan Cup(http://www.fujishin.co.jp/event/2017/2017_japancup.html)などの有名な大会での受賞歴があると、それだけで経歴に付加価値をつけることができ、収入アップにもつながります。

転職の際には、受賞歴によって肩書を決める店舗もありますので、転職をする前に受賞歴を作っておくのも、自分を高く売り込む材料となります。

関連資格を取得する

美容関連資格を取得することはキャリアアップの近道です。

着付け技能検定(国家検定)

成人式、入学式、卒業式などの式典では、着物を着ることが多く、髪型のセットと着付けを同じ場所で済ませられる美容室はお客様にとってありがたい存在です。美容師免許取得者は、2級であれば無条件で受検が可能で、1級の受検には2年の実務経験が必要です。

日本メイクアップ技術検定・メイクアップアドバイザー検定試験

どちらもメイクに関する検定です。これらの資格がなくても、お客様にメイクの施術をすることが可能ですが、日本メイクアップ技術検定を取得していると、お店のメニューの一つとして、相応の施術料金を頂くことが可能です。アシスタントやジュニアスタイリストにとっても収入アップにつながる資格です。

色に関係する検定

色彩検定

センスも大切ですが、理論的に「色」を知っていることは美容師にとって大きな武器となります。理論的にお客様とお話ができるので、美容師としての信頼感にも繋がります。

パーソナルカラリスト

その人に似あう色を見つけるプロです。

お客様の肌の色や服装の好みに合うヘアカラーの提案や、リップメイク、アイメイクの提案をすることで、そのお客様の個性を最大限に引き出すことができます。

ヘアケアマイスター

プライマリー(初級)・ミドル(中級)・マイスター(上級)の三段階に分かれており、マイスターには毛髪についての幅広い専門知識が求められます。

近年、薄毛に悩む女性が増えていることもあって、需要が高い資格の一つです。

管理美容師

2名以上が働く美容室に設置義務のある資格です。

美容師資格取得後に3年以上の実務経験があれば、講習を受講することで資格を得ることができます。

独立を考えている場合は、取得しておくことをおすすめします。

独立・開業する

多くの美容師の目的でもある「自分のお店を持つこと」は、収入アップのチャンスでもあります。

独立・開業後に店舗を展開する美容師も多く、中には、年商が億を超える方もいます。

自分でお店を持つと、売り上げの管理や宣伝、スタッフの管理など、美容業務以外の業務も増えるため、美容師以外の知識や経験が必要となります。

独立・開業した場合の美容師の年収は220万円~2,000万円以上と幅がひろく、独立のタイミングや経営方針については熟考する必要があります。

海外で働く

欧米で暮らすアジア人にとって、日本で施術経験のある美容師は貴重な存在です。

海外在住の日本人(特に女性)の中には、現地で美容室に行かずに、帰国した時に美容室へ通う方もいらっしゃいます。

色々な髪質がある中でも、アジア人の髪の毛は扱いにくいと言われており、現地の美容師に任せるのは不安と感じる方も多く、料金が高めでも日本人の美容師がいる美容室を選ぶ傾向にあります。

こういった背景があるので、海外で日本人美容師は高い給与で雇われるという実情があります。

しかし、海外の店舗は完全歩合制のところが多いので、日本人だけでなく、現地の方の施術にも積極的に関わる必要があります。

転職は収入アップの機会です。今後のキャリアを考慮して、これからどうするかを考えると、希望の収入に近づくことができます。

不安な点は、お気軽に転職エージェントにご相談ください。

待遇

休日

週末や連休は休めないことがほとんどです。月に1度か2度、日曜日・月曜日や、月曜日・火曜日を連休としている店舗もありますので、事前に調査が必要です。

残業

店舗により、大きく差があります。アシスタントやスタッフが充実している店舗では、残業はほとんどありませんが、スタッフの人数が少ない店舗の場合は、繁忙期に残業を求められることもあります。

その場合の残業時間は3時間程度です。

ある程度の時間を残業とみなし、その時間に技術の練習を推奨している店舗もあります。



転職活動の前に