美容師の募集・採用状況

美容師の採用・募集状況

美容師が働く場所はたくさんある

全国のコンビニエンスストアの数はおよそ5万6千件です。

これに対し、美容所(美容室・美容院)は、およそ24万件あります。

美容所が1軒も存在しない都道府県はありません。

これらのことから、美容師は、需要があるとともに全国どこででも職を得るチャンスがあることが分かります。

美容師の募集状況

お客様は、お店を気に入って来店するよりも、スタイリストを気に入って来店する傾向にあります。

そのため、その店舗のみで仕事をすることを前提とした正社員の募集が多い状況にあります。

パートタイムやアルバイトの募集もありますが、基本的には、他店で美容師として仕事をすることを歓迎しない職場がほとんどです。

一方で、美容業界全体の売り上げが低下している中で、ヘアだけなく、まつ毛ケアメイクネイルなど、トータルで美容をサポートする「トータルビューティーサロン」として店舗を運営をする美容室も増えてきています。

そのため、自店で働いている美容師が勉強のためにアイサロンや結婚式場でアルバイトをすることを認める美容室も増えています。

中途採用が歓迎される

美容師は、長期の人材育成が難しい職業の一つと言われます。

その理由は、アシスタント時代から雇い入れて、技術やノウハウを習得して「一人前」になった美容師が、その店舗を退職して独立する傾向にあるからです。

そのため、スタイリストやトップスタイリストなどの高い技術を持った美容師が足りなくなることもあり、高い技術と豊富な経験を持つ、中堅以上の美容師が歓迎されています。

40歳代がターニングポイント

美容室に頻繁に通うお客様の多くは20代から40代の女性です。

お客様は最新のファッションやトレンドを求めて美容室を訪れますので、自分と全く異なる世代の美容師に担当してもらうことに不安を感じることがあります。

そのため、45歳を過ぎると指名を得にくくなったり、サロンから独立を進められたりすることもあります。

40代を目安に、第一線を退いてオーナーとして美容院の経営にシフトしたり、転職を考える方も多く、美容師にとって40歳代はターニングポイントとなっています。

美容師資格取得後、5年を過ぎるとアシスタントとして働きにくい

アシスタントからスタイリストへステップアップするまでの期間は人それぞれですが、美容師として働き始めてから3年程度が平均的な期間です。

それ以上の期間が経過している場合は、美容師としての適性が低いのではないかと懐疑的な目で見られることがあります。

その他にも、下記の理由から、30歳を過ぎたアシスタントが採用されにくい現状があります。

  • アシスタントは、スタイリストがスムーズに業務を行うためにサポートをしながら自分の技術を磨くのが仕事です。
    受付や清掃、シャンプー、道具や薬剤の準備、日々の練習。こなさなければならない業務は多岐に渡り、スタイリストよりも体力が必要とされるため、比較的体力に余裕のある若いスタッフが好まれる傾向にある。
  • 長期間アシスタントをしている人材は、その後の技術の向上が見込みづらいこともあり、アシスタントとして採用されにくい。
  • 年齢を気にする文化のある日本では、年上のアシスタントを使いづらいという声がある。

日々、技術と感性を磨き、一人前のスタイリストになることは、美容師としての価値を高めてくれます。

美容師の主な就職先(☆平均給与は月額換算)

美容室

美容師が働く場所ナンバーワンは美容室です。

カット、パーマ、カラー、メイクなどを駆使して、お客様の要望に応える施術を行います。

大規模にチェーン展開している店舗や、高級志向の店舗など、店舗によって経営スタイルは大きく異なります。

☆平均給与:22万円
☆残業:1~2時間/日

結婚式場

結婚式場で、新郎新婦やその家族のヘアメイク、着付けを担当します。

ゲストへのヘアセットを行う結婚式場も増えており、美容師の需要の高い職場です。

美容師のアルバイト先としても人気が高く、ブライダル専門の美容師として活躍している美容師もいます。

☆平均給与:25万円
アルバイト:日給12,000~
☆残業:ほぼ無し

アイサロン

まつ毛パーマやまつ毛エクステ(マツエク)など、目の周り専門の美容サロンです。

女性客がほとんどで、地元密着型の小規模店舗が多くみられます。

☆平均給与:21万円
☆残業時間:1時間程度/日

ヘアメイク専門会社

ヘアメイクアーティストとして、俳優、女優のヘアメイクを担当したり、映画の特殊メイクを担当したりします。

国内だけでなく、海外で活躍している日本人ヘアメイクアーティストも多く、美容師資格取得後、ヘアメイクアーティスト養成校へ通ったり、現場で修業をしたりして技術を身につけます。

☆平均給与:28万円
人気の高いヘアメイクアーティストが専属契約を結ぶ場合には、ひと月の撮影で数百万の契約金となることもあります。
☆残業:4~5時間程度/日
現場によっては、泊りで仕事となる場合や、国内外での移動(出張)があります。

訪問美容

主に、高齢者さんや障碍があって外出が困難なお客様に向けて、出張で美容施術を行います。

訪問美容を専門にしている会社に就職をするか、フリーの美容師として、施設へ美容師を派遣している会社と業務委託契約を結んで仕事をします。

高齢社会を迎え、ますます需要が高まっています。

☆平均給与:18万円
☆残業:ほぼ無し

独立する

多くの美容師が自分のお店を持つことを目標としています。

独立する場合、勤務時間や仕事内容は自分で決めることができ、収入の上限はなくなりますが、収入は売上によって大きく変動するため、顧客を獲得するまでは、安定した収入を得るのが難しい面もあります。

☆平均収入:20万円~1,000万以上(年収)

美容師の職種別給与額

美容師の世界は技術力が収入に反映されます。

見習い期間であるアシスタントの給与は低く、お店の売り上げを左右するほどの影響力を持つトップスタイリストの給与額は高くなります。

トップスタイリストの中でも、カリスマと呼ばれる売れっ子スタイリストとなると、年収が1,000万円を超えることもあります。

注目される「カラリスト」・「スパニスト」

カットやパーマを行わないヘアカラー専門店や、頭皮の健康を守るヘッドスパメニューのある美容室が人気を集めています。

どちらも美容師が施術可能なメニューですが、色の専門知識を持った「カラリスト」や頭皮と毛髪のプロフェッショナルである「スパニスト」が施術をすれば、施術そのものに付加価値をつけることができます。

平均給与額でみると両者の給与額が低くなっていますが、この理由として、アシスタントスタッフや、出産や子育てでサロンワークから離れていた美容師がパートタイムでカラリスト、スパニストとして業務に携わることがあることが挙げられます。

どちらの職種も、専門的に業務を行っている方のみの平均月収は25万円程度と高くなっています。

美容師資格にプラスして自分の強みを持っておくと、転職を機に収入アップが見込めます。

美容業界以外からも注目される美容師

ここ数年、異業種から美容師に就職の声がかかることが増えています。

ファッション業界

お客様の前に立つことを常に意識している美容師は、ファッションセンスも高く、トレンドにも敏感です。そのようなセンスを求めて、ファッション業界から注目されています。

接客業

飲食店、不動産、保険業など、お客様と接する機会の多い業界で、美容師経験を高く評価されることがあります。

普段、お客様の意向を汲み取りながら仕事をしていること、様々な年代のお客様と接していることが高い評価に繋がっています。

マッサージ業界

施術の合間にマッサージのサービスを行っている美容師にとって、マッサージの技術の取得は難しいものではありません。

加えて、抜群のコミュニケーション能力を備えているので、体のコリだけでなく、おしゃべりで心のコリをほぐすことができるという利点があります。

まとめ

美容師の求人の数は他業種と比べると多めです。

技術職である美容師の仕事がなくなることはありません。技術を磨き、常に新しいことに挑戦する意欲を忘れなければ、より良い職場に出会うことができます。

自分の適性にあった美容業界の転職は、キャリアエージェントにお任せください。



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